「そろそろ進むことにブレーキをかけないといけないかもしれません。今は生まれる前から死んだあとまで、すべてがビジネスの対象になってしまっていて、お金が動きすぎています」2011年2月の茶畑和也さんの言葉です。その後1ヶ月で東日本大震災が起きました。そして、3月28日から毎日、茶畑さんはハートの絵を描きつづけています。2013年9月11日に、ハートは九百になりました。そのなかから二十一のハートを選び、隣に線画を添えました。おとなのための文字のない絵本です。

〈著作紹介〉
1955年高知県生まれ。名古屋市在住。イラストレーター。
1980年、渡仏「アトリエ17」Ｓ・Ｗ・ヘイターに師事。1986年、朝日広告部門賞受賞。「ＥＬＬＥ　ＪＡＰＯＮ」(マガジンハウス)でイラストエッセイ「貧乏画家の巴里絵日記」連載。毎日新聞連載「カカポの手紙」「天職一芸」、朝日新聞連載「ニッポン宝さがし」など、新聞、雑誌、広告の幅広いジャンルで活動。