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定価 本体1600円+税
発売日 2005年8月15日 
頁数 312ページ
ISBN 4-87758-401-3
c0095

書籍発注
きのこ雲の下から、明日へ
斉藤とも子・著
1945年8月、広島と長崎に投下された原子爆弾。その放射能は母親の胎内まで貫き、「原爆小頭症」というもっとも若い被爆者を生みました。この事実は戦後20年間伏せられ、同じ痛みをもつ親子で支えあう「きのこ会」ができたのは1965年のことでした。それから40年、20歳までは生きられないといわれた原爆小頭症の人たちが来年には還暦を迎えます。

きのこ会の人びとは、どんな逆境のなかにあっても、懸命に、その日その日を生きていました。美しく、力強い人たち。それなのに、ほとんどの方が、我が子にさえも、その道のりと秘めた想いを語り継いでいませんでした。語れなかったのです。
ほとんどの親御さんは亡くなり、原爆小頭症の方々も、まもなく60歳。設立当初からの支援者も高齢になりました。
このままでは、この人たちのことが消えてしまう。こういう人が、確かに生きていたということを、遺しておきたい。
抑えようのないものが湧きあがりました。
(本文中「はじめに」より)


<目次>

 はじめに
 第1章 もっとも若い被爆者たち
 第2章 原爆症と認められるまで
 第3章 「きのこ会」15年間の歩み
 第4章 20歳をこえた子どもたち
 第5章 支える人びと
 第6章 消えゆく灯をつないで
 第7章 長女・陽子とその家族
 第8章 五男・浩二とその家族
 エピローグ きのこ会が遺したもの
 むすびにかえて


<著者紹介>
斉藤とも子(さいとう・ともこ)1961年、神戸市生まれ。1973年、小学校6年生のとき、母親をがんでなくす。同じような境遇を描いた日本テレビ系のドラマ「微笑」に励まされ、中学2年でタレント養成所に入る。1976年、NHK少年ドラマ「明日への追跡」でデビュー。その後、学園ドラマ、映画、NHK教育「若い広場」のマイブックコーナーで、作家から人生で出会った4冊の本についての話をきく仕事などをする。1978年、都立代々木高校を2年で中退。1995年、阪神淡路大震災直後のフジテレビのドキュメンタリー「タイランド・陽光の子供たち」で、タイのスラムで生活する人びとや山岳民族を訪ねる。これが転機となり、大検を受けて独学で大学をめざす。1999年、東洋大学社会学部社会福祉学科に合格。この年から3年間「父と暮らせば」(井上ひさし作、こまつ座)の被爆した娘・美津江を演じる。2001年ロシア公演。2003年、社会福祉士取得。東洋大学大学院に進み、原爆小頭症患者の親子の会「きのこ会」に出会う。2005年、東洋大学大学院修士課程終了。論文のテーマは「きのこ雲の下から明日へ―原爆小頭症患者の親子の会「きのこ会」の歩みと家族の生活史―」
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